司法書士飯田ブログ
2012年12月24日 月曜日
傾聴とカウンセリング
今年は、メンタルヘルスの講座を受けてカウンセリングの勉強をしていました。
「日本メンタルヘルス協会」という団体で、民間ですが4万人ほど受講生がいるそうです。
私の仕事は、「法律上のトラブル」を解決することですが、これらの問題の根底にある「人間関係のトラブル」の解決もお手伝いできればと思い、その勉強のために受講しました。
そう思うに至った経緯はいろいろありますが・・・
司法書士会で行ったアンケートで、司法書士に対する不満の中に「見下されている感じがする」というものがありました。
司法書士に限らず、専門家というのは自分の専門分野で問題片付けようとするところがあります。
相談者の話もよく聞かずに、早々に結論付ける専門家が多いです。
そういう対応が「見下されている」と感じるのかと思います。
私自身もそういう傾向はあり、20代のころ「見下されている感じがした」というクレームを受けたこともありました。
当時は「見下しているつもりはないのに」と思っていましたが、ある研修で「傾聴」ということを知り、自分は傾聴をしていなかったことに気づきました。
心理学やカウンセリングの世界では「傾聴」ということを必ず勉強することを知り、もっと勉強したいと思いました。
一方で、司法書士も弁護士も、裁判をして「ナンボ」のところがあります。
傾聴をして、話をよく聞いても自分の専門外で問題が片付けば報酬が取れないので、相談者の抱えた問題を煽って裁判に持ち込むような人もいたりします。
でも、法律の問題を抱えて(法律の問題と思って)相談に来る人でも、離婚などは法律以前の心の問題であることがほとんどだと思います。
裁判をしないで済めばそれに越したことはありません。
私自身が、法律にもメンタルカウンセリングにも対応できればと思い、カウンセリングの勉強を始めました。
独学でいろいろ勉強していましたが、知人の紹介で日本メンタルヘルス協会を知り、春から夏にかけて講座を受講していました。
受講後レポートを提出して、昨日はその修了式がありました。
写真はその修了証書です。
これからさらに研鑚を積んで、皆さまのお役に立てるように頑張ります。
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